え?野沢菜ってアブラナだったの!?
皆さまごきげんよう。
信州松本ぺんぎん堂安曇野支店ぺんぎん兎丸です。
ここ信州でも新型コロナウイルスの感染が広がり、あまり遠出が出来なくなってきました。
安曇野と呼ばれる周辺、松本平近郊くらいに出かけるしかありません。
最も、四方を山に囲まれた盆地ですから、普段から他の自治体に行くのに峠を超える場所ですから、特段の不便も感じないですけれども。
それでも、陽気が暖かくなるとそわそわしますよね。
密にならずに、屋外で楽しめる場所が、家のすぐ近くにあったのでちょっとお出かけして来ました。
安曇野市を南北に走る農免道路沿いの堀金地域の道の駅のすぐ隣にある、菜の花畑で春を満喫しました。
常念岳は標高2857m。
比較的なだらかな稜線が続く山々の中で、ひと際目立つのが、ピラミッド型の常念岳です。
松本市に住んでいた時は、あまりなじみのない山でした。
松本市は、松本盆地の東側に位置しているので、どちらかと言えば美ヶ原の方がなじみのある山でしたが、安曇野市は松本盆地の西側に位置するので、常念岳がくっきりと見えます。
まさに、西へ東へです(笑)
常念岳の謂れは諸説ありますが、春に前常念岳の東北東の雪の斜面に、とっくりを手にしたお坊さんの黒い姿の常念坊の雪形が見られ、安曇野に田植えの時期を知らせる雪形とされていると言うのが一般的でしょうか。
南側に蝶ヶ岳と言う優美でなだらかな山が連なっていますので、余計に目立つ山になっています。
ただし、穂高地方から大町市に向かうにつれて、その山の姿は形を変えますが。
その、常念岳が美しく見える畑の一面に菜の花が咲いています。
ああ、春が来たんだなとついつい嬉しくなります。
私には、雪形のお坊さんの姿はわからないのですが、常念の雪解けが進み、お坊さんが現れると、いよいよ安曇野も田植えのシーズンとなります。
今年は暖かいので、いつもの年よりも早くなるでしょうか。
なぜかわからないのですが、傍らには大量の鯉のぼりも泳いでいました。
青い空に黄色い菜の花、元気に泳ぐ鯉のぼり。
毎日のニュースで暗くなる心も晴れやかになるようです。
菜の花と言えば、
「菜の花畑に 入日薄れ 見渡す山の端 霞深し」
で始まる「朧月夜」の歌を思い出しますが、作詞者は長野県水内郡永江村(現中野市)の高野辰之だったのですね。
国文学者でもあった高野は、「文部省国語教科書編纂委員」に選ばれ、国が初めて発行した国定音楽教科書「尋常小学唱歌」を編纂するなどしました。
数多くの作詞を手掛け、小学生の時に歌った歌が、実は高野辰之の作だと言うことを初めて知りました。
『故郷』
『朧月夜』
『もみじ』
『春がきた』
『春の小川』
などは、多くの皆さまが学校で習った歌だと思います。
お若い方には、馴染みがないかも知れませんけれども。
美しく抒情的な詞は、これからも受け継がれて行く方が良いんじゃないのかと個人的には思います。
ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなどもアブラナ科アブラナ属の仲間です。
元々は菜種油を採取する為に栽培されていた菜の花ですが、現在では観賞用として、重要な観光資源にもなっているようです。
兎丸が訪ねた日も、沢山の人が菜の花畑を楽しんでいました。
そして、アブラナ科アブラナ属の仲間に、野沢菜も含まれている事を初めて知りました。
収穫せずにいると春に黄色い花を咲かせるのだそうです。
なんということでしょう!
てっきり、蕪の仲間だとばかり思っていましたから。
野沢菜は、収穫すると根元に小さな蕪がついているのです。
まあ、それらは、食されることもなくあっさり切り取られるわけですが…。
植物の世界も奥が深いものですね。
そばの花も、安曇野に越してきたばかりのころは雑草だと思っていましたし、アスパラガスもこれは何だろう?という状態でした。
今回、期せずして、菜の花をきっかけに高野辰之の存在や、アブラナ科アブラナ属の植物の多さも知ることが出来ました。
ブログを書かせてくださっている、ご店主茶々丸さんに感謝です。
これからも、信州発信の面白情報を色々探して、皆さまに紹介して行きたいと思います。
最後になりますが、白馬村方面の北アルプスは、写真のような風景です。
実は、兎丸、山の区別が全くできないのですが…。
せっかく、自然に恵まれた場所に住んでいるので、色々訪ねてみようかな~などと思っています。