サンクロン VS ササヘルス
こんばんは、ぺんぎん茶々丸です。
信州にはこの土地が生んだお薬がいくつかあります。
有名なのはコマーシャルでもお馴染み、いまから400年ほど前に伊那谷で誕生した養命酒。
ほかにもいまから170年ほど前に基礎に伝えられたお腹の薬、百草丸。
そしてそして、信州の高山に自生するクマザサの水溶液、サンクロン。
今回はこのサンクロンについて書きたいと思います。
クマザサの医薬品「サンクロン」と「ササヘルス」
サンクロンとは何かご存知ない方のために説明書から引用してみます。
サンクロンは,信州の高山地帯に自生するイネ科のクマザサ生葉から樹脂を除去し,細胞壁を破壊した後,細胞原形質を可溶性にした濃緑色の水溶液です。常温で特有の芳香があり,やや独特の苦みと薄い塩味がします。
クマザサは上田近辺の高山から採取して上田市の工場で加工しているようです。気になる効果効能はといいますと、
最後の口臭・体臭の除去、気になりませんか?
この最後の体臭除去というか、汗臭対策のために私はサンクロンを夏場だけ愛用しています。
私は小さな頃に「体にいいから」とサンクロン入りの牛乳を飲まされていたことがあり、かなり昔からその存在を知っていました。
信州に住んでいる頃は夏でもそれほど汗をかかなかったのですが、上京してからは毎夏かなりの滝汗をかくようになってしまったため、におい対策のためにサンクロンを飲むことを思いつきました。これが本当に汗臭に効果抜群なんです。
サンクロンは1本120mlで、1回2〜3mlを1日数回飲みます。牛乳などカルシウムを含むものと一緒に摂取した方が吸収がよいようです。すると、あら不思議、汗が匂わなくなる〜!という大変ありがたい医薬品なのです。
しかし!これがまあ、高価なのです。いや、3年くらい前に爆発的な値上げ(およそ倍の価格)をして購入するのにちょっと躊躇してしまうお値段になってしまったのです。お値段なんと3本9,500円くらい。1本3,000円ですよ(涙)。値上げの理由は温暖化でクマザサの採れる場所の標高がどんどん上がっていってしまったことなどもあったようです。
温暖化めええええ。汗をかかせる上にサンクロンのお値段まで上げてしまうとは。許すまじ!
とまあそんなわけで今年はサンクロンどうしようかな〜と思っていたところ、「同じような製品でもっと安いササヘルスという商品もあるよ」と聞いたことを思い出したので、今年はササヘルスを買ってみました。
ササヘルスの飲み方も効果効能もサンクロンと一緒です。価格はサンクロンよりもかなりお安くて127ml3本で6,985円くらい。サンクロンよりもおよそ3,000円安くて内容量もサンクロンよりも7ml多い(笑)。
ササヘルスについて調べてみると、ネットでは腫瘍のできてしまったペットちゃんに与えている人も多かったです。
サンクロンとササヘルス比較
では、この同じクマザサの医薬品、価格以外にどのような違いがあるのか見ていきたいと思います。
会社の比較
サンクロン
サイトを覗くと、まず「サンクロンは日本で最初にクマザサから医薬品を開発しました」とバーンと出てきます。事業内容は
医薬品、化粧品、健康食品、クマザサ関連商品の製造・販売
本社・工場は上田市にあります。
サンクロンは九州大学農学博士であり医学博士であった金子卵時雨(1903〜1994)によって1945年に発見され、1954年に承認されたそうです。
ササヘルス(大和生物研究所)
ササヘルスの大和(だいわ)生物研究所は1986年10月創業。本社は神奈川県のサイエンスパーク内にあり、生産本部の蓼科工場が茅野市にあります。
事業内容は
医薬品を含むクマ笹関連製品の開発、製造、および販売
こちらもクマザサに特化した企業さんです。
むか〜し噂で「サンクロンの中にいた人が会社とケンカして作ったのがササヘルスだ」という話を聞いたことがありますが、これは噂であって裏が取れているわけではありません。真相はどうなんでしょうか?正直に言うと私はそんなに気になりませんが。
クマザサの産地
サンクロン
サンクロン1本にはクマザサおよそ300枚が使用されているそうですが、信州の高山地帯に自生するクマザサを採取して上田市の工場で製造しています。
個人的には信州産のクマザサのみを使っているところにキュンときます。
ササヘルス
長野県、青森県、岩手県、新潟県の標高1000メートル以上の場所に自生するクマザサを使用。1枚1枚手作業でクマザサの上部30センチのみを採取。雪に埋もれた冬でも熟練の作業員がクマザサを採取しているそうです。採取した葉っぱは大和生物研究所独自の厳しい基準をクリアしたものだけを原料にするというこだわりようです。
製造方法と主成分
サンクロン
下に貼ったリンクを見ていただくのがとてもわかりやすいですが、クマザサの細胞壁を破壊して、添加物を一切加えることなく、原型質液を取り出しているそうです。
主成分は銅クロロフィリン。クロロフィル(葉緑素)っていうやつでしょうか。クマザサのクロロフィル含有量は100gあたりほうれんそうの2.4倍、パセリの5.9倍だそうです。
また、説明書はこちらからご覧ください。
ササヘルス
独自の製剤技術によって強固な細胞壁を壊し、有用成分が多く含まれた細胞内液を効率よく安定的に取り出しているそうです。
こう見てみるとサンクロンは銅、ササヘルスは鉄って感じでしょうか。
見た目と味
サンクロン
サンクロンはかなり濃くて深い緑色です。透明感ゼロ。サンクロンの現物がないので写真をお見せできないのが残念です。
味はかなり強烈で独特な味です。ちょっと苦くて、サンクロン味としか形容できない味です。牛乳や甘い飲み物に入れて飲むのがお勧めです。私は水に薄めただけでは飲めませんが、舌が大人の方は抹茶みたいだといってあまり抵抗がないようです。
同じ植物だから大丈夫かと思ってトマトジュースに混ぜたことがありましたが後悔しました。途轍もなくまずくなります。やはり甘い味に合うと思います。
ササヘルス
サンクロンよりもかな〜り薄い色です。味もサンクロンほどクセがありません。どんな飲み物に入れてもそのおいしさを妨げません。
茶々丸の実感
サンクロンとササヘルスを飲んでみた茶々丸の感想です。
まず味はササヘルスの勝ち。水に薄めだけでも飲むことができます。
そして、気になる汗臭に関する効果は断然サンクロンの勝ち、です。サンクロンは1日1〜2回、2〜3mlを飲むだけで汗臭が気にならなくなります。ササヘルスはサンクロンと同じ分量では汗臭を消すことはできません。3〜4回飲むと効果が実感できるかなあ、という感じです。
食欲不振や疲労回復についてはどちらの方が効果があるかはわかりません。飲み続ければどちらも血液をきれいにしてくれそうな気がします。
けれど、せっかくブログに書くのだから、汗臭対策の話だけで終わらせてはいけないなと思い、急遽サンクロンやササヘルスを飲んだことのある身近な人に感想を聞いてみました。
すると、腫瘍を患っている方は「サンクロンを飲んでいるときは検査の結果がいい気がする」と言っていました。先ほどササヘルスを腫瘍のできてしまったペットに与えている人もいると書きましたが、やはりそういう効果があるのでしょうか?それってすごくないですか?もちろん、過度な期待はいけませんが。
また、できものが出やすいタイプのお肌も「サンクロンを飲んでいるときにはできものができにくい」と言っていました。
養命酒のように効果がすぐに実感できるような生薬ではありませんが、血液をきれいにしてくれるから腫瘍に効くという噂になったり汗臭がなくなったりするのかなと思いました。
あ、今日の記事、ステマじゃないですよ。
けれど、汗臭や腫瘍で悩む人のためにひっそりとお役に立てばな、と思っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!