信州松本ぺんぎん堂

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信濃国分寺の蓮

皆さまごきげんよう

信州松本ぺんぎん堂安曇野支店ぺんぎん兎丸です。

いかがお過ごしでしょうか?

 

梅雨明と共に、随分暑さが増しましたね。

余りにも暑くて茹で上がってしまいそうです。

信州は、軽井沢もあって避暑地のイメージも強いですが夏は当然、ものすごく暑いです。湿度が少々低いところだけが救いでしょうか。

 

そんな暑さの中、今日は信州上田市にある「信濃国分寺」まで行ってきました。

蓮の花が有名なこのお寺には、前から一度行ってみたいと思っていたのです。


 

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ライブカメラで、現在のハス田の様子がご覧いただけるようです。

少し、盛りを過ぎてしまい、結構散り際の花が多かったですけれども。

蓮の花は美しく、心洗われるようでした。

 

日蓮宗日蓮聖人は、門徒に宛てたお手紙の中で「蓮はきよきもの 泥よりいでたり」と伝えられておりますが、これは、「蓮は清きものですが、泥より咲き出てきます」と訳すことが出来ますね。そのままです。

きっと、現実を生きる私たちの世界を泥に例えられ、「例え泥中であっても清らかで美しい花を咲かせることが出来るのですよ」と、私たちに伝えたかったのかも知れませんね。

 

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信濃国分寺 ハス田

想像していたより背が高くて驚いたのですが、人間の背丈ほどはありそうです。

本堂の裏手にハス田はあります。

現在は、ハス田は700坪ほどの面積ですが、地元の方の協力があって年々規模が大きくなっているようです。

 

信濃国分寺の「ハス田」は、地域の農家の好意により、平成16年に本堂裏(北側)の約200坪の水田を借り受けて、住職が鉢で育てていたハスの苗(レンコン)を植えたことが始まりです。その後17年には約300坪、27年には約200坪を借り、また28年には約100坪の池を作りました。

現在ハスが咲いている所は、約700坪(2,310㎡)です。
※ハス田の一部には、水温や土壌の関係でまばらな部分もあります。全面に同じように花を咲かせることは、なかなか難しいところもあります。

このハス田の整備や管理を行うため、平成17年に、近在のボランティアを募り「はすの花を育てる会」を結成し、苗の植え付け・草刈り・周辺の整備にあたっております。会員は現在50数名です。

 

 

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この由緒ある信濃国分寺には、国の重要文化財である三重塔もありました。

 

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重文 三重塔

平将門の乱の余波を受け、焼失して荒れてしまった寺院を悲しみ、源頼朝善光寺にて祈願して何年か後、年数をかけて建立は勧められていきます。

実際には三重塔は室町中期の建築。現境内地には鎌倉期の石造多宝塔や五輪塔が存在し、鎌倉期以降に現地での復興が始まったことを物語っていますね。

今は、昭和初期の修復の時に取り外された心柱が、三重塔の前に立ち、600年以上昔の木の柱を実際に触ってみることもできます。

また、この三重塔を荘厳せしめる樹木ビャクシンも圧倒的です。

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ビャクシン

随分と暑い日ではありましたが、蓮の花を愛でることが出来て良かったです

 

蓮華は泥中より出でて花開きます。

どんなに悪い世の中でも、自分の心持ち一つで、環境に左右されず美しく花開かせることが出来るのですよと言われているようで、今からでも、もう少しマシな人生を送ろうかなと、密かに思う兎丸なのでした。