こんばんは、茶々丸です。
本日は松本市にある会田共同養鶏組合が生産する「あいだの米たまご」のお話です。
これは、遺伝子組み換えでない飼料だけを使い、平飼いにしたにわとりさんが生んだ安心・安全なたまごです。
先日、近所のスーパーでこの「あいだの米たまご」を発見したので購入しました。あいだのたまごは東京ではなかなか見かけないので貴重です。
以前にも当ブログであいだの「平飼いたまご」をご紹介しましたが、それとはまた別の種類のたまごとなります。
会田共同養鶏組合さんがどれだけ養鶏に力を入れているか、消費者に安心安全のたまごを届けるために創意工夫をされているかは以前のブログに書かせていただきました。ご興味のある方はリンクを貼っておきますのでお読みください。
shinsyu-matsumoto-pengin-dou.hatenablog.com
あいだの米たまごとは?
さてさて、こちらが「あいだの米たまご」です。
餌にあづみ野 松本平産米を使用しているので「米たまご」なんですね。
「平飼いたまご」のパッケージは同じく紙製で再生紙的な茶色でした。「米たまご」の箱はお米のイメージか白色になっています。あづみ野と松本平のお米を飼料として与えているので北アルプスと道祖神のイラストが描かれています。そして「農場HACCP認証」「JGAP認証農場の畜産物使用」「内閣総理大臣賞・農林水産大臣賞受賞農場」などの文字も誇らしげにプリントされています。これらの制度については以前のブログで詳しく書かせていただいたので今回は省きます。
たまごってにわとりさんの餌によって色が変わるという話を聞いたことがあるので、白いお米を食べたにわとりさんが生む「米たまご」は白い殻かなと想像。さて、何色かな〜?予想通りの白いたまごかな〜?とワクワクしながら箱をオープン!
およっ!?
「平飼いたまご」よりも若干薄めだけど茶色い!
ちなみにこちらが平飼いたまご。
もしかしたらお米100%にしないと白くならないの???なんて一瞬思いましたが、普通の白い殻のたまごを産むにわとりさんの餌も確かとうもろこしメインだった気もするし、どうなんでしょう。
気になる中身の色はこんな感じ。
うん、なんか普通。私は頭の中で黄身もきっと白くて真っ白な玉子焼きを作れるかもしれないと想像していたのですが、全然違いました。
こちらのたまごは「しののめの露」という茶々丸イチオシのたまごかけごはん用のおしょうゆで、たまごかけごはんにしていただきました。私が信頼している会田共同養鶏組合さんのたまごだけあっておいしかったです!故郷のものだと思うせいかもしれないですが、あいだのたまごと「しののめの露」の相性は抜群で、本当に日本一おいしいTKGだと感じてしまいます。「しののめの露」も会田共同養鶏組合オリジナル商品なんですよ(製造は松本市の丸正醸造)。あいだのたまごがどれだけたまごかけごはんをおいしく食べてほしいと願っているのかがわかります。ここで「しののめの露は会田のたまご通販サイトで購入できますよ〜」と書こうとしたのですが、ショッピングサイトを覗いてみたらなくなっていました。もしかしたらあいだのたまご安曇野直売所「たまごの駅」に行かないと手に入らないかもしれません(涙)。
もしも安曇野に行く機会があったらたまごの駅でおいしいたまごとしののめの露をおみやげにしてくださいね。
「米たまご」と「平飼いたまご」の違い
さて、気になる「米たまご」について「平飼いたまご」とどう違うのか調べてみました。
信越放送のSai+という「長野県のものづくりを応援する」サイトのインタビュー記事で「自分で餌まで作らないと健康なにわとりさんは育ちません」と組合長が仰る通り、会田共同養鶏組合ではとうもろこし、小麦、大豆の油粕、菜種などの餌はすべて遺伝子組み換えでないものだけを使用し、自社で飼料を生産しているとのこと。そんななかで品質の向上を目指して生まれたのが「米たまご」なのだそうです。2008年、輸入とうもろこしの代わりに一部地元で採れた飼料用米を混ぜて使い始めたところ、鶏卵にオレイン酸やビタミンEの栄養素が増えるという分析結果も出て「あいだの米たまご」というブランドが誕生しました。いくら「米たまご」といってもお米だけを与えているわけではありませんでした。
しかも、「米たまご」のよさは栄養だけじゃないんです。輸入とうもろこしは価格が不安定なので、飼料米を導入することで安定した価格でたまごを消費者に届けることができるし、地元にとっては休耕田の有効利用にもなります。すると農村の荒廃も防げるといいことづくめ。
また、最近では遺伝子組み換え食品も増えてきて不安に感じている人も多いと思いますが、そういったみなさんに「会田のたまご」は是非オススメしたいですね。
また、Sai+の記事のタイトルが泣けたのですが、「生ませるのではなく生んでいただきます」なんですよ。餌も水も飼育環境も何もかも、にわとりさんにたまごを生んでいただくため誠心誠意整えているんですね。真っ赤に燃える炎の情熱ではなく、青く燃える炎の情熱を感じました(わかります?この感じ)。生んでいただいたたまご、ますます全国の皆さんに知っていただきたくなりました。
こちらの動画では組合理事の中島さんが「遺伝子組み換えを使っていないかどうかは信用してもらうほかない」というようなことを仰っていましたが、会田共同養鶏組合さんの本気度はこの動画からもSai+の記事からも伝わってきます。それに、大多数の松本人は本当に生真面目です。そういったことからもあいだのたまごが消費者を裏切るとは考えづらいです。松本出身者のひいき目でしょうか。
会田のたまごのある会田とは
会田共同養鶏組合さんのある会田は元々は四賀村というところにありました。周囲を山々に囲まれた自然豊かな場所です。2005年4月1日に松本市に編入されました。会田には善光寺街道が通っており、鎌倉時代には宿場が形成されていき江戸時代には松本藩の正式な宿場町となったそうです。いまでもなまこ壁の住宅が並ぶ街並みが往時を偲ばせます。
それから私の中では旧四賀村はなんといっても化石と松茸です!
「松本市四賀化石館」には全長5.5メートルのシガマッコウクジラの化石が展示されています。そう、現在は山深いこのあたりもかつては海の底だったのです。
そして、豊かな山の幸を抱える四賀には松茸料理専門店の「松茸山荘」もあります。1年中松茸料理を楽しめるお店ですが、いま松茸のシーズンですよね。おいしい松茸食べに行きたいなあ。
ということで、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!