どうもこんばんは、ぺんぎん茶々丸です。
みなさんは日頃、お料理にどんなお塩を使っていますか?
一言でお塩といってもパウダー状もあれば粒状もあるし、国内産や海外産もあるし、作り方も違うし、よくあるお塩は白ですがヒマラヤのピンクソルトなんていうのもあって色まで違ったりして。何より塩それぞれで味も違いますよね。
有名どころ、人気どころは「伯方の塩」「ぬちまーす」「ろく助塩」「アルペンザルツ」「ヒマラヤ岩塩」などでしょうか?
海なし県の信州では昔々、お塩は大変な貴重品でした。以前、塩丸いかをご紹介した記事にも書いた通り、千国街道、松本街道、北国街道、三州街道、秋葉街道などは海のある地域から信州へ塩を運ぶ「塩の道」として知られていました。
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また、こちらも以前記事にしましたが、故事成語の「敵に塩を送る」は信州松本と切っても切り離せない言葉です。戦国時代、駿河の今川氏真が甲斐の武田晴信(のちの武田信玄)が支配する土地への塩の供給を断ったときに「義」の人であった長尾景虎(のちの上杉謙信)が越後から信濃へ塩を送ったことをことを喜び、450年ほど前に「塩市」という祭が開かれるようになったのです。その塩市が現在、毎年1月に開催される「あめ市」の起源です。(大変残念なことにコロナ禍で2021年と2022年は中止となりました)。
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と、ここまで書いてくると信州では絶対にお塩は採れないと思いますよね?
それが、実は信州にもお塩が採れる場所があるのです。
大鹿村は「日本で最も美しい村」連合に加盟する風光明媚な場所。
「山塩館」はそんな美しい秘境にある「塩の湯」が湧く温泉宿です。
この「塩の湯」は山から湧き出る「強食塩泉」で、少なくとも2万年以上前の塩水がこんこんと湧き出ているものだと考えられています。
この「塩の湯」を朝から夕方までじっくり煮込んで作られる天然塩をこちらでは「山塩」と名づけて販売しているのです。源泉から生成されるお塩の量は大変少ないためとても貴重で「幻の塩」とも呼ばれているそうです。
なんて書くとさも行ったことがある風ですが、茶々丸はまだ行ったことがありません。是非行ってみたい憧れの場所のひとつです。風光明媚な場所で心身を休めたいのはもちろん、幻の山塩にも強く惹かれたのです。そんなわけで幻の塩がほしいほしいと常々思っていたところ、なんと以前、銀座NAGANOへ行った際に売っているのを発見。迷わず入手しました!願えば叶うものですね!
入手したのはかなり前なのですが、もったいなくてなかなか開封することができず、今日やっと開けてみました。
どんな味なのか早速舐めてみると……おおおお、びっくりです!
なんてまろやかで優しいお味なんでしょう!
スーパーでいつも購入している粗塩はカドのある味ですが、この「山塩」にはその「カド」がありません。塩をなめたときの「体に悪そう」という感覚がないのです。また、手触りもしっとり感はあるものの粗塩よりもサラッとしていてベタつきません。ベタッとしないのは海水から作る塩と比較すると含まれているにがり成分が極めて少ないからなのだそうです。
こんなにもまろやかなお塩は何の料理に使うのがいいのか、かなり悩みます。しかも1袋50gで600円(税込み)と貴重なお塩なのでお塩を多めに使う料理にはもったいない感じがします。きゅうりやトマトなどの生野菜に使ってみようかな。なすの塩もみでもいいかしら?
しかし、なんだかありがたすぎる存在のため食用ではなくてお守りにしてしまいそう(笑)。塩には邪気を払う力があると言われているじゃないですか。山に湧き出る大変めずらしい「強食塩泉」から丹精込めて作られるお塩に力がないはずがないと思ってしまいましたよ。しかも、鹿塩温泉は古くから愛され、古事記にも登場し諏訪の神として知られる建御名方神が発見したとも平安時代に弘法大師が見つけたともいわれているそうなので余計に霊力ありそうです。
そして、こんなにもまろやかな「山塩」の成分はこんな感じ。
有名な伯方の塩は同じく100gあたりで
となります。「山塩」のナトリウム38gが「伯方の塩」の食塩相当量95.5gに当たるのでしょうか。だとしたらかなり違いますね。マグネシウムも山塩が9mgに対して伯方の塩は100〜200mgと100倍以上の差があります。これが山塩のサラッと感の秘密になるんですね。
この「山塩」は「山塩館」館内でお一人様につき一袋で販売しています。
もしも「山塩館」に行ったら是非この「山塩」を味わってみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。