中山道の旅 ~妻籠宿~
こんばんは。
蒼月です。
今回の旅の目的地、妻籠宿にようやく着きました。
妻籠宿は、全国に先駆けて ”点”ではなく、”面”で文化財の保護を考えた地域です。
保存事業の実施
昭和43年8月、妻籠宿保存事業は、県の明治百年記念事業のひとつとして実施することになった。昭和44年を初年度とする3カ年計画で、町屋を対象とした歴史風土を守る観点から、解体復元・大修理・中修理・小修理に分類し、復原・修景を実施した。
そして地元住民は、昭和43年「妻籠を愛する会」を設立し「売らない・貸さない・こわさない」の信条に基づき、地元住民を中心とした保存事業であり、
観光的利用であるという考えのもとに意思統一を図り、
さらに妻籠の観光開発は、自然環境も含めた宿場景観あるいは藤村文学の舞台としての景観保存以外にはありえないという考え方を確認した。 文化財に定義され、「重要伝統的建造物群保存地区」に選定(昭和51年)された。
以降、自然や街道とともに、山深い木曽谷の中の集落として宿場景観を保存している。
「売らない・貸さない・壊さない」
ってすごくないですか?
これ、400年ほど前に栄えた宿場町なんですよ。
並大抵の努力じゃできないと思います。
妻籠宿のあちこちに、現在も人が生活している気配を感じながら、これだけの宿場町を守り続ける大切な場所です。
お昼時だったので、こちらの藤乙(旅館)さんでお蕎麦を頂きました。
美味しかったです。
夕暮れ時には、行燈に灯がともり、郷愁を感じます。
この妻籠変電所は、あの、桃介橋の「福沢桃介」さんが建てたものでしょうか。
今は、関西電力の持ち物になっています。
ああ。
桃介橋で遊んで来て、変電所も見られるなんて、構造物オタクとしては感無量。
妻籠宿本陣の元々の持ち主は、島崎さんと言う方で、島崎藤村の兄弟なのですよね。
ここにも桃介さんの香りが!
これだけの建物を、一棟保ち続けるのも大変な苦労なのに。
宿場町として保存してきたとは、恐るべし!妻籠宿!
ありがとう上松町!
蒼月記