信州松本ぺんぎん堂

信州にまつわる情報を愛を持って発信しています!

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展へ行って来ました。

皆さまごきげんよう

信州松本ぺんぎん堂安曇野支店ぺんぎん兎丸です。

いかがお過ごしでしょうか?

 

兎丸、昨日の ♪よっこぉ なぁぐりの雨のなっかぁ~🎶(分かる人にしか分からない)

長野市まで遊びに行って来ました (*´艸`*)

(相方の趣味によって、行きは国道19号線の下道を通って長野市まで向かいました)

 

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」に行くためです。

1999年、老衰のため90歳で死去、従三位、勲一等瑞宝章。生前、日展への出品作など代表作の多くを東京国立近代美術館長野県に寄贈。長野県は長野県信濃美術館(現長野県立美術館)に「東山魁夷館」(谷口吉生設計)を増設し、寄贈された作品の常設展示にあてている。

なるほど。だから長野市東山魁夷館があるのですね。

 

 

f:id:penpen_usamaru:20211123182420j:plain

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画

 

 

昔から、長野VS松本と揶揄され、まあ、あまり馴染みのない土地ではあるのですが。

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」に、心惹かれて行って参りました。

 

ところで、下道の国道19方線沿いにある道の駅は、”旧大岡村”に位置するものと、”旧信州新町”に位置するものとあります。

どちらも素朴な道の駅で、地元でしか採れない珍しい野菜もたくさんあるんですよ。

ここには、私の住んで居るところでは見たことがない野菜などが、ふんだんに取り揃えてあります。

なぜか、PeyPeyなどの電子マネーにも対応しているんですよ。

ちょっと、田舎だと侮っていました。さすがの対応力です。

ただ、今がけ崩れの修理をしておりますので、片側交互通行になっている部分もありますのからお気をつけて。

 

そんなお店で、「かりん」を見つけました。

f:id:penpen_usamaru:20211123180439j:plain

かりん(マルメロ)

かりんは、マルメロとも呼ばれるそうで、明日はこの固い実と格闘して、かりん漬けを漬ける予定です。

昔、祖母の家でかりんの砂糖漬けを食べたのを思い出します。

美味しくできるといいなあ。

 

さてさて、いよいよ長野市街地に突入するのですが、コンパクトシティ松本に長く住んで居たせいか、長野市は広すぎて何が何だか分かりません。

下道の場合は、安茂里~中御所に出て善光寺方面に向かいます。

長野道を走ると、川中島~中御所に出ます。

走る道路によって、出る場所が違うので、方向音痴の私は何が何だかです。

 

f:id:penpen_usamaru:20211123182624p:plain

善光寺 周辺

でも、心配無用でした。私の相方は、生きた NAVI ❣ 生きた辞書❣ なぜこんな道が分かるのか?なんか物凄い量の様々なデータがつらつらと淀みなく出てくるのですから。

善光寺の裏手に、長野県立美術館がありました。2021年の今年新築完成したばかりの美術館です。

f:id:penpen_usamaru:20211123210805p:plain

長野県美術館

 

久し振りに見た長野県立美術館は、城山公園の広大な敷地内に建造されたおり、違和感なく景色に溶け込み子供から大人まで楽しめる大空間になっていました。

(駐車場からはちょっと歩きます(^^ゞ)

我々は、例のない試みですが、城山公園に開いた「屋根のある公園」と呼ぶ自由な利用が可能なスペースと、「公開承認施設」としての美術館部分とを機能上分離した上で、一体的に整備することとしました。内部での行き来は可能ですが、同時に、別々の運用も可能な計画となっています。

また、隣接する東山魁夷館も谷口吉生氏の設計により、リニューアルが行われました。以前から、二つの建物はつながっていましたが、今回の計画では、中央に共通のエントランス広場を設けると共に、水景を挟んで向かい合う形とし、より一体的な施設としています。

新しい県立美術館は、展示室や収蔵庫など美術館の主要機能をしっかりと護りながら、その外周を公園に向かって明るく開放的な共用部で囲んだ構成となっています。展示室以外のこうしたスペースを、無料ゾーンとして公園の一部のように誰でも利用できるようにすることは、当初からのテーマの一つでもありました。善光寺を望む屋上広場も、様々な利用が可能です。これから、この美術館がどのように使われていくかがとても楽しみです。

f:id:penpen_usamaru:20211123211318j:plain

長野県立美術館

 

f:id:penpen_usamaru:20211123212302j:plain

長野県立美術館から見える善光寺

今、唐招提寺の御影堂は平成の修理の最中であり、2022年3月までは御影堂の拝観は出来ません。

その修理期間に、長野県立美術館で特別展示がなされているのですね。

現在国宝である「鑑真和上坐像」は新宝蔵に遷座されているようです。

 

10年の歳月をかけて、描かれた唐招提寺御影堂の襖絵は、圧巻としか言いようがありません。

日本全国はもとより中国の様々な土地を巡り、時には荒波に日本の自然の厳しさを見、時には急峻な山中で壮大な自然の声を聞く。

スケッチ画も何枚も描き、まるで設計図の様な緻密な下絵を元に大きな襖絵と格闘する。

絵を生業とする人の壮絶さと、生命を削るほどの気迫にただただ圧倒されるばかりでした。

一見平面に見える襖絵も、見る角度や位置が変わると、立体的に見える不思議。

今まで日本画はあまり見たことがなかったのですが、自分の中では日本画の見方が少し変わったような気がします。

この襖絵が唐招提寺に行かなくても拝見することが出来たのですから、非常にラッキーでありました。

山中の樹林の間から匂い立つようにけぶる濃霧のような雲のような、まるで森林の香りまでしてくるような、濃淡様々な緑が表す山の景色。

 

f:id:penpen_usamaru:20211123214622p:plain

 

 

寄せては返す波に洗われる岩肌。白く打ち付ける波頭。何種類の青い岩絵具が使われたのか、波打つ浜辺に打ち寄せる波。

f:id:penpen_usamaru:20211123214515p:plain

 

山の形がまるで違う中国の景色。雄大にゆったりと流れる川岸に揺れる柳樹。

川の中州のほとりに浮かぶ小さな舟。

日本のそれとはまったく違う浸食された中国の奇岩の様子。

これらは、色味を抑え墨の濃淡で描き出されている。

余りの気迫に圧倒される時間を過ごしてまいりました。

 

f:id:penpen_usamaru:20211123214811p:plain

 

 

ただ、ちょっと、館内の案内係の方が、少し不愛想でした。

そこだけがちょっと残念。

騒いでいても注意しない場合があったり、何もしていないのに注意されたり。

なんだか少しがっかりしてしまいました。

 

そこで1階の白い馬シリーズの絵に慰めてもらい、帰路についたのでした。

そこには、障壁画とはまた違う、様々な場所に現れる幻想的な白馬が描かれた絵が何枚かありました。

f:id:penpen_usamaru:20211123222405j:plain

緑響く

もちろん、大好きな「緑響く」もありましたよ。

これから、寒い冬がやってくるので、お出かけの機会も減るかも知れませんし、新型コロナウイルスもまだまだ油断できませんしね。

今年も12月を残すところばかりとなりましたが、悔いのない一年とは言えないので、これから少し、挽回するぞ~っ(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

 

 

 

 

千住博ART IN NEW YORK

千住博ART IN NEW YORK

Amazon