皆さんこんにちは。
今日は3月に行った長野県長和町にある星くそ館の話題です。
星くそってすごいネーミングですよね。
星糞って言うんですけど、黒曜石のことなんです。
「ほしくそ」とは、石器の材料として使われた黒耀石の俗称である。 土地の者は、このキラキラ光る黒い石を、遠い星空の彼方から降ってきた不思議な石と信じ、野良仕事の合間に手にした石を眺め、親しみをこめてその名を言い伝えてきた。 小さな峠の名もまた星糞峠である
黒曜石は、マグマが固まってできた天然のガラスです。
切れ味の良い石器として人気だった黒曜石は、今から3万年ほど前の旧石器時代から利用されてきました。
この、霧ケ峰高原の黒曜石は本州最大規模の一大産地でした。
関東一円から、遠くは東北地方や北海道にまで広がっていったと言います。
黒曜石は、その産地によって性質が異なり、和田峠や星糞峠産のものは他と比べて透明なんだそう。
遠い昔の縄文時代に、日本各地と交流があったのは驚きですよね。
標高は1,500mもあるんですよ。
どうやって伝わっていったのか本当に不思議です。
黒曜石は普通"曜"の漢字が使われますが、星くそ館では黒”耀”石と呼ぶようです。
キラキラ輝く黒耀石 神秘的ですよね。
暖かくなって来て、峠での黒耀石を掘った後の遺跡も見学出来るようですので、ぜひ一度お訪ねになっては如何でしょうか。
蒼月拝