信州は果物がおいしいです。
りんご、ぶどう、プルーン、などなど。どれをとってもおいしいと思うのですが(手前味噌)、私にはここ2年ほど気に入っている新たなフルーツがあります。
それが、これ。
ほおずきです。こちらは先月銀座NAGANOで購入。
私はほんの数年前まで食用ほおずきがあることを知りませんでした。ほおずきジャムがあることは知っていたのですが、あれは普通のお祭りで売っているほおずきを加工したものだと思い込んでいました。
それが昨年、NATIONAL AZABUでたまたま長野県産の食用ほおずきを見かけたので購入してみたところあまりのおいしさに私は1粒で虜になってしまったのでした。
かさかさの葉っぱのような殻の中はどうなっているのかというと
こんな感じ。きれいなオレンジ色で、ワックスを塗ってあるような感触。大きさはミニトマトくらいです。観賞用のほおずきは赤かったような気がしますが食用はこの色。
半分に切ってみるとミニトマトほど水分はありませんが、細かい種がたくさん入っています。
この種が、食べたときに楽しい食感を生み出します。
味は、何と例えたらいいのか……とても甘くてすこ〜しだけ酸味があり、遙か遠くの方で観賞用ほおずきの香りがしています。この1パックで400円とそれほどお安くはないので一気に食べるのは気が引けますが、1粒食べるともっと食べたくなっちゃうおいしさです!
おらほー!富士見さんというサイトによりますと、ほおずきの原産国は南米のペルーか欧州が原産。フランスやイタリアでは食用として盛んに栽培されていて、糖度は12〜15度もあるとか(通りで甘いわけだ!)。ビタミンが豊富でビタミンAはトマトの4倍、鉄分はトマトの2.5倍、ビタミンB群のイノシトールも豊富に含まれているとか。なんとありがたきフルーツ!
こんなにおいしいなら自分の家で育てたいと思いましたが、食用ほおずきは観賞用とは違って木の高さが180センチほどになると知って断念しました。いや、私が頑張って育てなくとも信州の新たな名物になってくれればこんなに嬉しいことはありません。ほおずき栽培が盛んになって、このおいしさがもっと多くの人に届くといいなと思います。
ほおずきの旬は8月〜10月頃らしいのでひょっとするともう店頭にはないかもしれませんが、また来年、是非みなさんも味わってみてください!
…………季節はずれついでにもうひとつ信州で食べためずらしいフルーツを紹介させていただきます。それがこちら。何だかわかります?
ポポーです。こちらは断面の撮影を忘れました(^0^;)
ポポーは昨年、松本市の山辺ワイナリーにある農産品販売所(?)で発見し生まれて初めて食べました。ポポーは北米原産で、明治時代にはすでに日本で栽培されていたようですが、いつのまにか栽培されなくなり、いまでは幻のフルーツといわれています。
緑色の皮をむくと中には薄黄色の果肉が少しと大きな種がいくつも入っています。バナナのような食感で、ねっとりとして甘い。フルーツガムのようなトロピカルな味がします。でも、おいしい。いつか庭のある家に住んだら栽培しようとこっそり種を取ってあります。こちらも信州の名産になるといいな。
(ぺんぎん茶々丸)