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松本城埋橋の整備 文化庁と合意

松本城埋橋の整備 文化庁と合意 松本市長表明 撮影スポットで復活へ」

 

現存する天守閣12城のうち国宝は5城。姫路城、彦根城犬山城松本城松江城です。

今日は、郷土が誇る国宝松本城についての話題です。

松本城 埋橋

松本城は、一説によると、松本城の乾小天守は、桃山時代1592年の創建とされ、現存する天守閣の中でも最古のものであると言われています。

今回は、上図写真でも分かるように赤く塗られた埋橋(うずみばし)のお話です。

埋橋は老朽化が進み、平成23(2011)年の県中部地震(松本地震)以降、通行止めになっています。私が子供の頃は、埋橋を渡った覚えがあります。

松本城天守閣は国宝とされていますが、この赤い埋橋は、昭和30(1955)年の天守解体復元工事に伴って、当時の議会の提案によって観光用に建設された橋で、文化財として整備される対象ではないそうです。

ただ、松本城を訪れる観光客にとっては、撮影スポットとして人気がある場所です。

松本市は、文化庁と数回にわたって協議を重ねてきました。

その際に

  • 橋の建て替えは極めて困難だが、既存の橋脚を用いた修理であれば可能である
  • 橋上部のみを修理しあと50年維持していく考えで臨むべきである

という回答を得たようです。

松本市長は「現状を放置することなく、文化庁と必要な協議を進め、欄干の修繕や塗装などの整備を行う」

と表明しました。

その場合には、往時は橋がなかった旨を明示することという指導・助言を受けたようです。

 

漆黒に輝く松本城は、その質実剛健たる姿で人気のある観光スポットです。

是非とも、現在通行止めである埋橋の再建を願うばかりです。

松本城北アルプス

松本城は、埋橋からのビュー以外にも、北アルプスを背にして立つ姿も美しい。

 

夜の松本城

 

因みに、松本城は、その敷地面積が広くないために天守閣も小さく見えるようですが、現存12天守の高さランキングでは、姫路城に続いて第2位になっています。


【1位】約31.5m 姫路城
【2位】約25m 松本城
【3位】約22.4m 松江城
【4位】約20m 伊予松山城
【5位】約18.6m 高知城
【6位】約18m 犬山城
【7位】約15.7m 宇和島城
【8位】約15.5m 彦根城
【9位】約14.5m 丸亀城
【10位】約14.4m 弘前城
【11位】約12.5m 丸岡城
【12位】約11m 備中松山城

天守とはお城の中心地にある大きい建造物のことでお城全体のことを指すわけではありません。

 

だから何?ってお話ですが。

かつての松本城の堀は、本丸に近い方から内堀、外堀、総堀の三重になっており、現在残っている堀の面積の約4倍の広さがありました。
明治維新を迎えると、堀は徐々に埋め立てられ宅地として利用されてきました。南・西外堀も大正8年から昭和初年にかけ埋め立てられたとされています。
現在進めている南・西外堀の復元では、絵図資料や発掘調査等をもとに、水をたたえた堀の実現に向けて、調査・研究を進めています。

現在、南側にお堀を造成する工事が始まっています。

何年か後には、今の規模より大きくなった松本城の姿が見られることでしょう。