信州松本ぺんぎん堂安曇野支店の蒼月です。
今日は、新しくできた松本市博物館の話題です。
松本市は、老朽化に伴い、今まで松本城の敷地内にあった松本市博物館を建設移転しました。
なかなか立派な外観ですね。
夜の博物館もなかなかよきですよ。
当館は、市域の自然環境や文化、産業等の遺産の保護活用を図り、地域の多様な魅力や情報を発信し、人々が集い、学び、出会い交流し、未来を創造するための博物館です。
「ひとづくり―郷土松本を担うひとをつくる」「まちづくり―心豊かに夢がふくらみ育つまちをつくる」に寄与し、当館の社会教育施設としての役割を果たすため、美術館、図書館、公民館、文書館、学校を始め、ほかの関連機関と連携し、当館が担う「ハブ」としての機能を最大限に活かすため、市長部局をはじめとした庁内に限らず、市民、地域、企業とも連携を図ります。(松本市立博物館公式サイトより)
館内エントランスには、松本市民有志で作った松本てまりモビールが飾られています。
そして、2023.10.7sat~12.10sunまで、まつもと博覧会が開催されます。
これは、毎時初期に新政府によって松本城が取り壊されそうになった時に、
市川量造と言う一人の下横田に住む副戸長の提案によって
松本城博覧会が開催されたことに起因します。
生まれて初めて天守の中を見る松本市民は日に4.5千人も集まったと言われ
大盛況のうちに閉会。
天主の破却を免れたそうです。
今にして思えば、国宝として凛と佇む松本城は、市井の人々が護ったお城だと言うことが分かりますね。
今でも、松本市民有志の方々が、お城の周囲をお掃除したり、店主の床磨きを行ったりしているそうです。
松本城の黒は、毎年一回9月から10月にかけて塗りなおされています。
毎年の工事を担当しているのは、地元の漆職人の碇屋公章さん。
昭和の解体修理の際、先代の碇屋儀一さんが請負ったものの、材料費を考えれば儲けはなく、どちらかというと善意での参画だったようです。
ありがとうございます。碇屋さん。
ところで、松本市は「屋根のない博物館」を名乗っているのはご存じですか?
通称まる博。
松本は屋根のない博物館です
豊かな自然環境、多くの文化遺産、多彩な産業、積極的なまちづくり―こうした先人から受け継がれた松本市の資産を後世に伝え、課題を解決するための学習の場となることが地域博物館の使命です。これまでの博物館は、収集した資料を学習の対象としてきましたが、松本まるごと博物館は松本市域を「屋根のない博物館」としてとらえ、施設内という限定された空間から環境そのものを博物館とする開かれた博物館活動を目指します。
これまでの施設中心の博物館から脱却し、施設と資源、施設と人、資源と人、そして人と人といったネットワークを構築するため、市民学芸員の養成、積極的な見学会の開催と見学ルートの設定、体験型講座の開催など、新たな博物館活動を展開していきます。
こうした博物館活動の拠点となるのが、市域に点在する多くの博物館施設です。
全市域を活動範囲として、地域の核となる施設あるいは学習テーマの拠点となる施設をよりどころとして、市民と行政の協働により、市域の資産に学ぶ博物館活動を推進し、夢のある未来の松本市を築くための学習の場が、松本まるごと博物館です。
つまり、松本市内にある各博物館施設をまるっと全部ひっくるめて、「屋根のない博物館」と称しているのです。
とても一日では回り切れません。
こんなに博物館があるのに、まだ6か所しか行っていません。
もう一度見たいところもあるし、松本って案外文化的なんだなあと改めて思います。
まずは、松本市立博物館のまつもと博覧会に足を運んでみようと思います。