信州松本ぺんぎん堂

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”信州・松本お国ことば”だじ

こんばんは、茶々丸です。

 

みなさん、お国言葉ってどんなときに使います?

私は地元の人と話すときにしか使いません。なので東京に暮らしている現在はほぼ方言で話すことはありません。そこへいくと西の人たちは誰と話すときもお国言葉な人の人口が多い気がします。テレビを見ていても周りにいる人たちを思い出してみても。イントネーションを標準語といわれるものに近づけるのに無理があるからなのか、それとも郷土の言葉に誇りを持っているからどこでも堂々と使い続けているのか。

学生のときに関西出身の人が「1、2、3、4(ワン、ツー、スリー、フォー)」と数を数えているのを耳にしたときにイントネーションが関西弁だったのがわりと衝撃的でした。英語のイントネーションまで関西弁になるんだ、と。

なんて書いていると「お前、方言バカにしているのか!?」と怒られそうですが、わたくし、実は方言大好きなのです。日本各地の方言がちゃんと残ってほしいと思うし、我が故郷の方言もずっと残ってほしいと願っています。方言は立派な文化だし、温もりがあるし、宝だと思うのです。

そんな方言大好きな私が、どういうきっかけで知ったのかは忘れてしまったのですが信濃毎日新聞松本専売所のサイトで「信州・松本お国ことば」というページを見つけて嬉しくて時々見ていました。

www.matsusen.jp

そのページを小冊子にしたものを無料で送ってくださると書いてあったので先日思い切って申し込んでみました。するとびっくりするほどすぐに送られてきました。多分、申し込みのメールを見て速攻で郵送してくださったのだと思います。しかも封筒の宛名の文字も綺麗だしちゃんと送り状までつけて。お礼を言うのはこちらの方なのに「この度、『お国ことば』をご注文していただきありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願い致します」なんて書いてあるんですよ。無料だというのに。何だかとても嬉しく思いました。冊子が手に入った喜びが倍増した感じです。信濃毎日新聞松本専売所さん、本当にありがとうございました!大事に使わせていただきます!

で、その肝心の冊子がこちらです。

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A6版 22ページ

表紙は松本城の梅でしょうかね。美しいです。何故かこの小冊子から清潔感というか美しさを感じます。この小冊子が持つ波動だと思われます。茶々丸、意外とモノや人の波動を感じ取る人です。

 

表紙をめくると次のように書いてありました。

言葉、それは人と人をつなぐ大切なコミュニケーションの道具。そして昔からの「お国ことば」は、同時にいくつもの気持ちや意味を表し、標準語では表現しきれない、絶妙なニュアンスを持っています。世代から世代へと受け継がれてきた地域独特の言葉、「お国言葉」を末永く大切にしていきたいものです。

 

「お年を召した世代と若い世代」、あるいは「県外からの方と地元の方」の、より豊かなコミュニケーションの一助になれば幸いです。

う〜ん、まさにこの通り!標準語では表現しきれないんですよね。「それどういう意味?」って聞かれても根本の所まで説明できないこともあります。信州のお国ことばで有名な「ずく」もやる気、気力、みたいなことだけどもう少し微妙なニュアンスも感じていたりして。

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中はこんな感じ

しかし、この小冊子をめくっていくと私も全く知らないことばもたくさんあって驚きました。例えば「いびんつ 『形が悪い』という意味」ということばは知っていたけれど、それとよく似た「いんびつ 『形が歪んでいる』『いびつ』のこと」というのは聞いたこともありませんでした。大体「いびんつ」が「形が歪んでいる」という意味だと思っていましたし。

晩酌のことを「おしきせ」と呼ぶことも知りませんでした。

また、もう本当に何十年も使っていない!というようなことばも発見してニヤニヤしました。例えば「ちだらまっか」。これは血だらけという意味ですが、小学生以来使ったことないんじゃないかなあ。

 

そうそう、この「信州・松本お国ことば」には出ていませんでしたが、私の好きな信州の方言のひとつに「嫁さま」というのがあります。よく芸人さんなどが自分や人の奥さんのことを「嫁」と言うじゃないですか。それが私が子どもの頃の信州ではどこかの家の奥さんのことを「嫁さま」と呼んでいました。「○○さんちの嫁さま」とか「早くけぇらなきゃ(帰らなきゃ)うちの嫁さまに怒られちまうで」みたいな感じに。「嫁」っていうより「嫁さま」って読んだ方がかわいくないですか?それにちゃーんとかかあ天下な感じが伝わってきて微笑ましいというか、奥さんを大事にしている感じがするというか。いまでも信州の人は「嫁さま」ってことば使っているだかやあ?

 

今日も仕事でヘトヘトになりましたが、松本ことばのことを考えていたら何だか元気になってきました。知らないうちに顔もにやけていたし。今夜はいい夢が見られそうです。って、げっ、もう深夜1時回っているではないか。早く寝なければ。

ほいじゃあ、今日も最後まで読んでくれてわるかったね。また次回も読んでやね。おやすみなさい。あばね。

(※わるかったね=ありがとう あばね=ばいばい)