信州松本ぺんぎん堂

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きみは超人気新聞”市民タイムス”を知っているか?

 

ご無沙汰しております、ぺんぎん茶々丸です。

すっかり仕事に忙殺されなかなかブログを書くことができませんでしたが、安曇野支店のぺんぎん兎丸さんがその間奮闘してくれたのでこの信州松本ぺんぎん堂もなんとか続けてくることができました。ずーーっと記事を書かないとみなさんに忘れられちゃうもんね。

ということで久しぶりに何を書こうかと思ったのですが、忙しすぎてネタ集めもできずにいたので困る困る(汗)。

そんなときに私がいつも開くのが長野県民御用達新聞信濃毎日新聞が展開する「信毎WEB」か、中心地域で絶大な人気を誇る「市民タイムス」が展開する「市民タイムスWEB」です。

www.shinmai.co.jp

www.shimintimes.co.jp

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信毎はときどき左に寄りすぎた記事でネット民の間で話題になることもありますが、市民タイムスを知っているのは長野県の中信地区に住んだ経験のある人じゃないとなかなかいないんじゃないかな?そこで市民タイムスについて私が知っていることを少々書いてみたいと思います。

市民タイムスは地域に超密着したタブロイド判の朝刊で、創刊された昭和46年以来中信地区民に愛され続けています。Wikipediaによると発行部数は地域新聞としては日本最大の約7万部(自社公称)!!すごくないですか!?

市民タイムスには地元で働く若い独身女性を紹介する「さわやかさん」と亡くなった方の生前のプチ情報と葬儀・告別式情報を載せた「おくやみ欄」という二大人気コーナーがあります。輝くばかりの生と惜しまれつつ去る死という対極の記事が人気を二分しているところがいいですね。

朝、届いた市民タイムスを朝ポストから取り出してまずは裏面にある「さわやかさん」を見て癒されてから新聞を開いて「お悔やみ欄」見て知り合いの訃報がないかチェックして、それから紙面全体に目を通す人も多いはず。

「さわやかさん」に知り合いの子が出ていれば「今日の市民タイムスに出てたじゃん。見たじー。いつも頑張ってるもんだで取り上げられるだわ」(なぜか年配男性の言葉遣い)と取り上げられたご本人やご家族に声をかけ、「お悔やみ欄」に知り合いの名前を発見すれば即座に弔問に駆けつけるなり弔電を送るなりすることができます。要するに市民タイムスは市民生活を円滑にするための必須アイテムと言ってもよいでしょう。

そして、この記事を書くために市民タイムスについて調べていると、なんと、2015年2月にはTBSのがっちりマンデー!!」の「儲かる地元メディア!」という回で市民タイムスも取り上げられていたことがわかりました。見たかったなあ〜!!

がっちりマンデー!!」によると市民タイムスは松本市塩尻市など17市町村で住民の半分以上が読んでいる超人気新聞。その人気の秘密はとにかく地元密着。地元のサッカークラブのニュースや地元の学校の紹介など読者が身近に感じる情報ばかり。しかも、松本版なら松本市の記事が一面に、安曇野市版だったら安曇野市の記事が一面にというように、地域を5つのエリアに分けてそれぞれ一番身近なニュースを一面に持ってくるという手のかけよう。

そして、44年前(放送当時)に「お悔やみ欄」を始めてから部数が一気に伸びたのだとか。お悔やみの記事は葬儀屋さんから情報を得て即座に電話で取材するそうで、そういえばうちにも家族が亡くなったときに電話がかかってきましたよ。家族を亡くして悲しいはずなのに、市民タイムスから電話が来たらみんなちょっとよろこびました。うちのおじいちゃんも市民タイムスに載るって。それを見て葬儀に駆けつけてくださった方も少なからずいらっしゃいました。しかも、市民タイムスの「お悔やみ欄」のいいところは、電話で取材して故人が生前どんな人だったのか聞いてくれるところなんです。会社役員とかその人の残した業績だけじゃなくて、人柄について聞いて書いてくれるのです。もちろんそれほど長い文章ではありませんが、「夫亡き後女手ひとつで子どもを○人育て上げひ孫にも恵まれた」とか「実直な人柄で町内会長として地域に貢献した」とかその人の人柄を偲べるようなことを書いてもらえるのがいいんです。

そんな市民タイムスの今日の記事で気になったのは以下の記事でした。

www.shimintimes.co.jp

松工というのは「長野県松本工業高校」の通称です。この松工電子工業科3年生の有志がコロナの感染予防の換気の目安となるよう開発した二酸化炭素濃度測定器が市内のアイリッシュパブ「オールドロック」に設置されたという記事なのですが、タイトルだけ見たときには「なぜ高校生が開発したものをパブなんていう大人の行く場所に!?」と疑問に思いました。しかし、これが大変いいお話だったのです。生徒約20人で昨年12月から開発してきたという情報を知ったパブのオーナーの林幸一さんが地元の高校生を応援しようと部品代を実費負担して導入したというのです。頑張る若者の応援をしてくれる大人って、すごくいいですよね!これは松本へ帰ったら一度足を運んでみなければいけません。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました!