皆さまごきげんよう。
信州松本ぺんぎん堂安曇野支店ぺんぎん兎丸です。
いかがお過ごしでしょうか?
今日は、我が長野県が誇る精密機器 オルゴールの話題をお届けしましょう。
皆さまは、長野県、信州と言えば何を想像されますか?
日本の田舎、農業が主な産業…
そんなイメージはありませんか?
しかし実は、我が故郷信州は、工業県でもあるのです。
有業者を産業別にみると、製造業が 20.9%(平成 24 年 21.1%)、
卸売業,小売業が 13.7%(同 13.9%)、医療,福祉が 12.2%(同 11.0%)
などとなっている。男女別では、男性は製造業が 25.2%、卸売業,小
売業が 12.2%、建設業が 10.8%となっているのに対し、女性は医療,
福祉が 20.8%、卸売業,小売業が 15.6%、製造業が 15.5%となってい
る。
東洋のスイスと謳われた諏訪地方を始め、最近しなの鉄道線の駅名を ”テクノさかき”と変えた坂城町など、工場団地と呼ばれる地域を抱える自治体は多いです。
私が住む安曇野市にも幾つかの工場団地があります。
そんな工業県の中で、今回お伝えするのは、日本電産サンキョーのオルゴールです。
下諏訪駅の程近く、御柱祭で有名な諏訪大社下社秋宮の近くに「すわのね」はあります。
Sankyoと諏訪のオルゴールの歴史
太平洋戦争終戦の翌年1946年 諏訪で創業した三協精機(現 日本電産サンキョー)は2年後、オルゴールの開発に着手。でき上がった試作1号機6台(曲目「ちょうちょ」)は次々と くし歯が折れ、残った2台は「バケツの底をたたくような音」であったと語り継がれています。1948年(昭和23年)の暮れ、何とか500台の初出荷がなされました。その後、開発・生産技術力と全世界への販売網を通して、一時は世界シェアの90%以上を占めるに至ります。
世界シェアの90%近くを占めるまでに至った技術力は、今も健在です。
日本全国にあるオルゴール館の新しいオルゴールのムーブメントは、全て、この下諏訪にある日本電産サンキョー製なのです。
もちろん、中世ヨーロッパで製作されたオルゴールは、当時のものですけれど。
各地のオルゴール館で、手作り体験出来るものなどの心臓部は、日本電産サンキョー製なのです。
視聴室で聴かせていただいたオルゴールは、日本電産サンキョーが誇るブランド「オルフェウス」の音色でしたが、これがもう、今まで聴いていたオルゴールは何だったのかと思うほどの豊かな音色なのです。
オルゴールの木製ケースに使われる木材は、針葉樹などの堅い木ではなく、広葉樹が使われるのだそうです。
それにより、音質がより豊かに柔らかく響くのだそうで。
マホガニー製やウォールナットと呼ばれる胡桃の木などが良いそうです。
山桜を使った物もありました。
何といっても驚くのは、楽曲の長さです。
私が知っていたのは、ほんの一節を繰り返すオルゴールだったのですが、こちらに展示されていたオルゴールは、一曲をほぼ堪能できるほどなのです。
くし形のピンが100弁あるので、リストのラ・カンパネラも再現出来てしまうのです。
超絶技巧のリストの曲をオルゴールで聴けるとは驚きでした。
高級オルゴールだけではなく、一般的なオルゴールからオーダーメイド出来るのも日本電産サンキョーならでは。
5000曲の候補から曲を選び、ケースを選び、自分好みのオルゴールを購入することが出来るのです。
曲の中には、「竈門炭治郎の歌」などもあって驚きました。
クラシックから洋楽、J-POPやアニメソングなど、お好みの曲が必ずあるはずです。
私は、小学校の入学祝に叔父から、「エリーゼのために」のオルゴールをプレゼントされた思い出があるのですが、ムーブメントが気になって、ついに櫛歯の何本かを折ってしまった苦い経験があります。
自分がカスタマイズした自分だけのオルゴールを手にすることが出来たら、その当時の苦い思い出も消し飛んでしまうかもしれません。
今は、感染症の拡大が気になって、余り観光気分には浸れませんが、ご紹介したリンクからは、通販が出来るようです。
心に沁みるオルゴールの音色をおひとつ如何でしょうか。
何時か、諏訪湖を巡りながら、SUWAガラスの里やすわのねを堪能したいものです。