皆さまごきげんよう。
信州松本ぺんぎん堂安曇野支店ぺんぎん兎丸です。
いかがお過ごしでしょうか?
過日のブログで、ご店主さま激推しのクイーンルージュⓇで御座いますが。
私もついに食しました!クイーンルージュⓇ
ご店主さまの仰る通り、糖度がシャインマスカットより高い。
堂々とした甘さは、まさに葡萄界の女王の座を狙う名にふさわしい葡萄。
パリッとした皮の薄さは渋みを感じさせず、糖度20~21度と言う甘さはまさに女王!
shinsyu-matsumoto-pengin-dou.hatenablog.com
(JA全農さんから画像お借りしました)
第46回日本農業賞大賞を受賞したこともあるナガノパープルは『巨峰』と『リザマート』と言うぶどうから生まれた濃い紫色の葡萄。
シャインマスカットは、『安芸津21号×白南』『スチューベン×マスカットオブアレキサンドリア』の交雑実生から選抜された系統で美しい黄緑色。
クイーンルージュⓇは、『ユニコーン』という欧州系の皮ごと食べられるブドウに、『シャインマスカット』の花粉を交配して生まれました。
ところが、一般的に皮ごと食べられる品種は裂果——発育中や収穫直前に実が割れやすいという難点があります。また、クイーンルージュⓇの名の通り、この赤い色を発色良く仕上げるためにも数々の試行錯誤を重ねて来たのです。
2008年に長野県果樹試験場が育成成功したクイーンルージュⓇは、開発完了し市場に出荷されたのが、なんと!2021年である今年なのです。
ご店主さまが心配されていた海外への不正流出対策も充分なされているようです。
海外への違法流出対策はとられているのか?
「クイーンルージュ(R)は、県の生産振興方針(海外流出防止の為の種苗管理と果実品質の向上)に同意いただき、長野県又はJA全農長野と利用許諾契約を締結した県内生産者に限り栽培を認めております。また、国の事業を使い、中国・韓国へ品種登録出願をしたほか、主要な輸出先国における海外向け商標『妃紅提(R)』を取得し、万が一流出した場合においても権利侵害に対応できる体制を組んでおります」(長野県農業試験場)
長野県の新品種を守り、海外への違法流出を許さない、という固い決意を感じる。
さてさて、クイーンルージュⓇも美味しいのですが、私は、黄華(おうか)が一番好きなのですよ。
黄華は、黄緑色で糖度が高く皮が薄くて皮ごと食べられる「カッタクルガン」と、完熟すると紫黒に近い色をし、爽やかなマスカットの香りがする「ヒロハンブルグ」という品種を掛け合わせることにより誕生したのです。
色は黄白色で、皮まで食べられ、糖度は18度程度で甘く、酸味が少なくマスカットの香りがあります。
クイーンルージュⓇなどと比べると、少し野生っぽさが残ると言ったら失礼になるかも知れませんが、この少しの渋みとわずかな酸味と甘さのハーモニーが実に見事で、毎年、スーパーで黄華を探してしまいます。
生産量が少なく、松本地方でしか作られていない為だと思いますが、ぜひ、皆さまにも一度召し上がっていただきたい逸品です。
さてさて、信州には、りんご三兄弟Ⓡと言う、秋映・シナノスイート・シナノゴールドと言うりんごもありますので、そちらもご紹介したかったのですが、りんごの方はいずれまたの機会に。
長野県産のフルーツを見かけたら、ぜひご賞味くださいませね。