こんばんは、茶々丸です。
先日、近所のスーパーでおやきを発見したので入手してきました。
「懐かしの味 信州おやき」のなすと野沢菜です。
作っているのは丸将木曽路家さんの信州工場。
丸将木曽路家さんは本社は東京・練馬区にあり、信州工場は飯田市にあります。
私は初めて知ったメーカーさんです。
これは調理はとても簡単で、袋の封を開けたら中野品質保持剤を取り出して、おやきは袋に入れたまま60Wのレンジで1分。
さて、初の丸将木曽路家さんのおやき、どんなものか早速見ていきましょう!
まずはなす。
私はおやきといえばもっとおまんじゅうに近い形を思い浮かべるのですが、これはかなり平べったいです。なすは紫色ではなくかなり茶色。これはみそで味付けをしているからだと思われます。なすは甘い味付けでおいしかったですよ。
そして定番の野沢菜。
こちらも平べったく、中にはごま油で炒めた野沢菜が入っています。
野沢菜はごま油の風味がとても豊かで歯ごたえがシャキシャキでした。
なすも野沢菜もおやきというよりは多少惣菜パン寄りだなと感じました。かな〜〜〜りモチモチで、小麦粉の味がしっかりします。それで生地にパンの面影を感じてしまうのかもしれません。私の中でおやきがおまんじゅう寄りの存在であるせいだと思うのですが……。
この惣菜パン寄りの謎を探ろうと袋の裏をよく見たら、正式な商品名は「豆乳おやき(なす)」と「豆乳おやき(野沢菜)」でした。ということで、生地に豆乳が使われているんですね。やはりこのおやきの特徴は生地にありました!
しかし、原材料が不思議なんですよ。
名称:豆乳おやき(なす)
原材料名:小麦粉(国内製造)、なす、砂糖、豆乳、米みそ、乾燥ポテト、卵白、大豆油、濃縮がらスープ、食塩、米酢、こんにゃく/膨張剤、調味料(アミノ酸等)
赤い文字にしてみましたが、乾燥ポテトと多分膨張剤としてこんにゃくが入っているんですね。おやきの生地にこれらが入っているのは初めて見た気がします。けれど、ポテトの味はしなくてそれも不思議でした。もちろんこんにゃくの面影もなく……。豆乳おやき独特の生地のもっちりしっとり感はこの材料に秘密があるのかもしれません。とにかくもちもち感といい小麦をしっかり感じる味といい、生地に特徴のあるおやきでした。
信州の企業でも本社機能を東京に移すことはありますが、この丸将木曽路家さんはもともと東京で創業されたようです。しかし、「木曽路家」と名乗るくらいですから何か信州とご縁があったのかもしれませんね。
食料新聞社の記事で社長の原田勝巳さんは「引き続き地域特産品に着目し、それを流通に載せていきたい」とおっしゃっているので、日本の地域の特産品のひとつとして信州のおやきに目を付けられたようです。
また、流通新聞には以下のような記述もありました。
そんな同社の「懐かしの味おやき」は、信州の郷土食として人気を集め看板商品となっている。長野オリンピックの時に伝統的なイメージに回帰し商品展開しようと原田社長の肝いりで製造・販売を開始。長野県飯田市に専用工場を置き、生協をはじめ量販店向けに対応し万全の生産体制も敷いている。
おやき商品のラインナップは豊富で一番人気の味わいは「おやき 野沢菜」。信州の特産である野沢菜を油で炒め包んだ。野沢菜の味・香りと焼き加減の良い香ばしい生地のハーモニーがリピーターを呼び続ける。(流通新聞より引用)
なるほど、丸将木曽路家さんのおやきは長野オリンピックとともに誕生したんですね。
丸将木曽路家さんではほかには生姜糖、ドレッシング、食べる唐からしなどを製造販売しており、「正太郎うどん」といううどん店も練馬区の下石神井に構えていらっしゃるようです。おやきの生地でさえモッチモチだったので、うどんのコシもすごいんだろうなあ……。
この会社のルーツが信州にあったのかどうかまではわかりませんでしたが、東京の会社が長野オリンピックを機におやきに目を付けて自社の看板商品にしたところがとても面白いと思いました。いいですよね、信州の郷土食。
みなさんもお近くで丸将木曽路家さんのおやきを見つけたら是非一度召し上がってみてくださいね。きっと生地のモッチモチさ加減に驚きますよ(^^)
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。