皆様こんにちは
信州松本ぺんぎん堂安曇野支店の蒼月です。
今回も、過去の動画を振り返ってみたいと思います。
私は、フォッサマグナと中央構造線は同じものだと思っていたのですが
重なる部分があるにしろ、全然別物だったんですね。これが。
ここに行くまでは、かなり険しい道を通らなければ行かれないのですが
あの”ゼロ地場”で有名な分杭峠もあるんですよね。
1.構造線とは? 断層の大規模なものを一般的に「構造線」とよびます。
中央構造線は、ドイツのE・ナウマンにより命名 された世界第一級の大断層です。
中央構造線は九州の八代から、徳島、伊勢をへて諏訪の南を通り、群馬県の下仁田、埼玉県の寄居付近でも確認された、連続し て陸地を1000km以上追跡できる大断層です。
中央構造線とフォッサ・マグナ、糸魚川―静岡構造線とは全く別のものです。ナウマンは、本州中部の新潟県から静岡県を結ぶ大きな陥没地帯を見つけ、フォッ サ・マグナと名付けました。フォッサ・マグナは、本州を胴まん中で真っ二つに切り離しています。糸魚川―静岡構造線はフォッサ・マグナの西縁の断層です。 糸魚川―静岡構造線は中央構造線よりずっと後にできた断層で、中央構造線を横切っています。
何れにせよ、長野県に集中してあるのですよね。
2.なりたち 「中央構造線」は日本列島ができる時代に形成された断層です。
日本列島周辺では、太平洋のプレ-トが、太平洋側の海溝でユ-ラシアプレ-トの下に沈み込んでいます。太平洋のプレ-トがユ-ラシアプレ-トの下に潜り 込むときに、太平洋の方からずれてきた岩石を「そぎ削る」ようにおいていったものを「付加体」と呼びます。
この付加体がアジア大陸の縁に沿って大きく横ずれしたものが中央構造線です。
詳細は、中央構造線博物館で見ることが出来ますが
もっと地学を勉強しておけばよかったなぁと後悔しています。
ただ、
南アルプスの中央構造線は、両変成帯が直接接して おり、立派な露頭が観察できる重要な場所です。(溝口、北川、安康各露頭部)
私が実際に見たのは、北川露頭で、はっきりと「領家変成帯」と「三波川変成帯」と別れていました。
大自然の不思議を感じましたよ。
中央構造線博物館には、その違いが真っすぐな線が引かれていて
それらを構造する地層や岩石の色の違いがよく分かりました。
余談ですが、大鹿村は山の中なのに塩が獲れるんです。
鹿塩といい、山塩として売っていますが、尖りがなく
まろやかで美味しいです。
塩水の温泉は大鹿村の歴史とは切り離せません。
その理由が「山塩(やまじお)」。
村の北側に位置する鹿塩(かしお)地区は、地名の通り鹿のいる里、塩の湧く里を意味します。
太古の昔、信濃の国を開拓した建御名方命(たてみなかたのみこと)が狩りをしたとき、鹿など動物が集まる水場を調べると、そこは「塩泉(しおせん)」であったと、伝えられています。
大鹿村は、山奥です。海から遠く離れた標高750メートルの山の上。
ここで取られる山塩は、粗塩でミネラル分が多く含まれ、塩辛さがきつくなく、ほんのり甘い感じすらします。では、なぜ村に塩水が湧き出るのでしょうか…、実は、西暦2009年に入ってもその理由は解明していません。これは、神秘の塩なのです。
折角なので、道の駅歌舞伎の里でお勧めされた
塩ラーメンを食べて、大鹿村への旅を締めくくりました。
皆さまも、見学に行く際は、道路の補修工事をしている場合がありますので
下調べをしてから、お出かけくださいませ。